2008年12月19日金曜日

東京で





 












久しぶりの東京。

ANA840便は、定刻に快晴の空に飛び上がった。
27000フィート上空から襟裳岬や日高山脈が見える。

小さなことにこだわっている自分がバカらしく思える。

 明日、中央本線の特急に乗るために新宿に宿をとった。
 この辺りに泊まるのは初めてだ。どこに宿を取っても、同じ顔をしているのが東京だけど。
 安いホテルを探したから、あの猥雑な新宿駅周辺とは少し離れていて、静かだ。だが、交通の便も悪ないし、この場所は穴場かも知れない。

 それにしても、この町の人々はどうして皆、死んだ貝のような表情をしているのだろう。浜松町からずっと地下鉄に乗ってきたが、乗客の表情を見ていて、失礼ながらそう感じた。ここが日本の首都で、僕たちの生活の重要なことを決め、文化の発信源になっている、ということを考えると、やはり病んでいる、と感じてしまう。とても便利で、欲望はなんでも叶うように思うのだが、それでも大切な何かが失われている、と感じてしまう。
 この文を東京の人々も読むかも知れないし、それで気を悪くされるかも知れないが、知床から出てきたニンゲンの率直な感想なのだ。
 どうして、そう感じさせるのか、考えてみてほしいなあ。


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