2009年1月21日水曜日

思わぬ効用

 昨年暮れ、わがアルクティカ号がウトロ手前15kmの地点で故障し立ち往生して以来、ホンダ製の「トルネオ」というセダンに乗っている。「スポーティ」な車らしく、周囲から「似合わねえなぁ」という声があがっている。これを無視してOD付4速オートマッチクによるスポーティ?な走りを楽しんでいる。この車は、間もなく新車登録から10年を迎える。走行距離も20万㎞に達しようとしている。だが、それはかまわない。よく走ってくれる。
 だが、一つだけ大きな問題点がある。この車はFFなのである。つまり二輪駆動だ。幸い、今冬は雪が少ないこともあって今まで一度もスタックしたことはない。慎重に運転しいる限りさほど大きな問題はない。これからも大丈夫だろう。ただ一点を除いて。
 実は、僕の職場は急な坂の上にある。羅臼の海岸から300m程の急坂を登らなければならない。この道路の斜度は相当なもので、アイスバーンになっている時など、四輪駆動でも登れなくなるほどなのだ。そして、その坂を下る時はもっと恐ろしい。

 そこで、毎回坂の下に車を駐め、歩いて坂を登ることにした。これが、始めてみると実に気持ちが良い。わずか300m足らずの坂だが、引き締まった朝の空気を吸いながら斜面を踏みしめて登るのは、健康的だ。なぜ、もっと早くこれを始めていなかったのか、と悔やまれる。わずか4~5分の時間を惜しんで、こんな気持ちにも身体にも良いことをしてなかったのだ。
 今は、アルクティカ号が復活してきてもこれを続けよう、考えている。 

0 件のコメント:

コメントを投稿