2009年1月27日火曜日

愛の無常

 愛の無常について、このごろよく考える。  自分は、いろいろな人に愛されている、と思う。  例えば、突然友人に電話して、「今日、会いたい」と言う。すぐに返事が返ってきて、落ち合う場所と時刻、初めて訪ねる場所であればそこに関する詳しい情報を知らせてくれる。行ってみると、自分の予定を投げ出して、僕のためにいろいろと気遣いをしてくれる。「ああ、この人から僕は愛されている」と感じる。  数ヶ月会っていなかった友達を食事に誘う。二つ返事で出てきてくれて、共に食事をし、話に花を咲かせる。こんないい友人は、他にないな、と感じる瞬間が幾度もある。この時に介在するのも一種の愛だろう。  旅を終えて、帰ってくる。  「お帰りなさい。お疲れ様」という声が集まってくる。何気ない、そんな言葉にも愛を感じる。夫婦間や男女間の愛だけではなく、人と人を結びつける糊みたいなものが愛かも知れない、と思う。  しかし、人の心は移りゆき、愛は無常なものなのだろうか。  そうであるように思うし、そうであって欲しくない、とも思う。何十年生きていても、こればかりはわからない。

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