2009年3月10日火曜日

山への感謝

 エルゴメータという装置で心臓負荷心電図をとって検査することになった。自転車のようなものを漕いでいる時の心電図をとるらしい。
 今日、その検査のために釧路に来た。約10分間、自転車を漕ぐ。ペダルの重さは3段階あり、3分ごとに重さが増していく。目の前にモニターがあり、その時の負荷、回転数、心拍数などが表示されるようになっている。
 あらかじめ、50rpm(毎分50回転)でこぎ続けるように指示されていたので、これを見ながら漕いでいく。最初、ごく軽い負荷で、通常と全く変わりないと感じたのたが、心拍数はほんの少し上昇している。やはり身体の反応は正直なものだな、と感心した。
 やがてペダルがやや重くなった。それでもあまり負担は感じない。
 6分後、もっとも重いステージになる。どれほどのものか、と覚悟していたが、まだまだ余裕を感じた。ほんの少し汗ばんできたような感じがする程度だ。
 夏、羅臼湖入り口と知床峠頂上の駐車場を自転車で往き来する。羅臼湖入り口に自動車を駐めることができないからだ。知床峠の頂上付近には急坂は無く、ゆるやかな上り下りが連続するだけだ。それでも、あのアップダウンを走るより桁違いに楽な負荷だった。
 検査を指示した医師は、心拍数130くらいになった時の心電図を見たいらしかった。けれども心拍数はなかなか100を超えない。負荷が最大になったところで回転数を10%くらい高めて、自主的に「協力」することにした。しかし、心拍数は100を挟んで+-3くらいの値にしかならなかった。これでいいのかなあ?と思っているうちに検査は終わった。何気なく通っている羅臼湖だが、自分の身体を鍛えてくれていて、こんな場面でその恩恵がよくわかるのだなあ、と思った。

  全てを終えて病院を出た時、いろいろな山々が僕の身体を鍛えてくれたことが、しみじみとありがたく感じた。
 感謝感謝である。

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