2009年3月13日金曜日

あまりにも嘆かわしい

 職員室での会話。
 「インドの人って何語を話してるの?」
 「ううん。何語かなあ?
  英語じゃないの」
  「そうだね。コンピュータの技術者なんか英語使ってるからね」

 残念なことだがこれは生徒同士の会話ではない。難関と言われる教員採用試験を突破してきた教師たちの会話だ。嘆かわしい。

 確かに観光旅行の範囲で接すると実際には英語で用が足りることだろう。だから、そう考えるのも無理はない、と言えなくもない。

 インドがアジアの一部で、英語圏に属していないことを知らないこともまあ、やむを得ないだろうか。

 僕が衝撃を受けたのは、インドがイギリスの植民地だった、ということを全く知らないまま社会人になり、教壇に立っている、という事実に対してである。英語が広く通じるのは、それなりの歴史的な背景があると推測できないのだろうか、と思ったのだ。断っておくが、この教師たちに責任はないと思う。

 このような、常識的と思われる歴史的事実をキチンと学ばせないまま、教員として現場に立たせて、何の問題も感じていない(と思われる)日本の教育行政の貧困さに驚きと憤りを覚える。

 ああ、ますます現場は…。

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