物事には必ず「始まり」と「終わり」はあるのだから、とりたてて特別である必要はない、と思いつつ最後の授業に臨んだ。
もっともらしい説教をするのは僕には似合わない。実物で教える、という希望を貫いてエゾシカの生の腎臓を持ち込んで観察させた。すると、思っていたよりもずっと生徒たちは感激し喜んでくれた。
良い生徒たちに恵まれた、とつくづく感じた。ありがたいことである。
かくして僕の教員生活は幕を閉じるのだ。幸せである。
大地果てる所、知床で風のように暮らしている日常を記録しただけの、ささやかな日記
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