2009年5月26日火曜日

危険な国

 根室沖にしつこく張り付いていた低気圧もやっと立ち去り、天気はいくぶん回復に向かい始めた。気温もやや上昇しはじめた。ことに、夕方になってから、風もおさまり、波も静かになってきた。
 それでも、知床峠は、雪のため終日通行止めだった。

 オオバナノエンレイソウが咲き始めている。この時期の季節の歩みは、どんどん進んでいく。進む季節を眺めていると、自分だけが取り残されるような気持ちになる。移り変わる季節とは無関係に人間社会では、○○会議とか××大会だとかいう行事がぎっしりと続いている。
  もう少し、浮き世の用件を整理して、自然界に目を向けてほしいものだが、現代ではこのような願いは「変わり者のタワゴト」として無視される。そうしなければ出世や金儲けの行列に加わることができない。
 いま、学校の現場では、このような環境で育ってきた人間たちが教師をやっている。そのような者たちは、自分と同じ価値観しか再生産できないから、ニンゲンはますます自然から切り離されていくのだろう。

 だが、こんな方向へ猛進する国は、危ない。もう、救いようのない点まで到達しているのかもしれない。

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