2009年7月2日木曜日

探鯨譚(クジラをさがす話) その2


7月1日(火)の分
 初めてクジラを見たのは、やはり根室海峡だった。羅臼ではなく、標津沖のミンククジラ。羅臼に転勤する前の学校にいた頃だった。その大きさとリズムに圧倒されるように感じた。船のすぐそばに浮上してきたところを見たことがあった。浮上直後の噴気(ブローという)の音が耳のそばで聞こえた。大音響というわけではない。もちろん囁くような音でもないが。圧倒的に量感のある音。だが、ずっと聞き続けたいような温かみのある音。その音を文字に直すことは、(僕の能力では)不可能だなあ、としみじみ思った。
あまりに深い感動に下手くそな歌を詠んだ。

  バシューという音、突然に後ろよりふりむけばクジラ姿現わす

  突然の噴気水面(みなも)を突き破る。人の奢りをいさめるごとく

  滑るごと巨体波間に沈みゆく汚されし地球かばうごとくに

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