2009年7月2日木曜日

探鯨譚(クジラをさがす話) その3


 根室管内初任者教員研修会「郷土学習」の講師として羅臼湖へ案内する予定だったが、昨日から休み無く続く降雨のために羅臼湖行きは中止となり、ビジターセンターの展示やルサ川での水生昆虫採集実習などを行った。

 ビジターセンターの展示、バスの中、ルサ川とほぼ連続的にしゃべりっぱなしだった。「羅臼湖へ案内した方がらくだったなあ」と思わずホンネの愚痴が飛び出した。
 それでも、若い教員の熱心な姿勢に、話をする僕の方もつい引き込まれて、多くしゃべってしまう。どちらかと言えば快い疲れである。

   探鯨譚(クジラをさがす話) その3
クジラは不思議な動物だ。まず、圧倒的に大きい。その大きさは、地球や自然界のサイズを象徴しているようだ。人間は、自分をはるかに超えた存在に対して直感的に畏れるものではないだろうか。
 それは、クジラのみならず自然の営み全体に対する畏敬の念へと拡大していくのだろう。クジラはその象徴なのである。クジラを「観る」ことだけで、大きな教育効果があるだろう。知識は後からそれを裏付ければよい。

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