ウニが獲れない
不漁という訳ではない。
出漁できない日が続くのだ。
長く流氷が居座って舟が出せなかったり、海面が開いても吹き下ろしてくる風で波が高くて操業できないらしい。
2月中旬頃、「はしり」のウニが店頭に並んだ。
しかし、その後漁は途絶えた。
この時期、羅臼では、多くの人が親戚・知人・友人にウニを贈る。これが最近の習わしのようになっているので、間欠的に漁があって少量が市場に出回ってもすぐに売り切れてしまう。
かく言う僕もその一人だ。
今週は一昨日と昨日ウニ漁が行われていたので、今日は店に並んでいるかと思い、店を訪た。
ごく少量あるにはあった。だがそれは、海洋深層水パックではなく普通の折り詰めだった。僕がいつも贈っているのは海洋深層水パックなのである。
一日も早く大漁の日が巡ってくることを願いつつ、根室海峡を漂う氷を眺める日々がまだ続いている。
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