2011年3月28日月曜日

五年前の指摘

吉井分科員:今もおはなしがあったように、この押し波高が、例えば十メーターだとかもっと高いのもあるんですね。それに埋もれてしまったといいますか、水没に近い状態で、原発の機械室の機能が損なわれるとか、もちろんそういうこともあるんですが、私は、以外とあまり注目されていない引き波の方の問題ですね。。
 実はその記録は、波高高の方は、例えば明治の三陸地震にちても、東京電力は電柱の上に三十八メーターとかマーキングしています。そういうのもあるわけですけれども、引き波のときにどこまで下がったかというのは、実はなかなか記録としてのこりにくいものですから、検潮所にしても針が振り切れてしまってわからないとか、なかなか大変なんです。
 しかし、まず、この周期で見れば、五十分前後でのものがあり、それから沖合三百メートル海底が露出してくるとか、深さが三メートルから六メートルとかこういうふうになってきますから、そういう点では、この日本の原子力発電所が冷却の時に通常は海水を使いますが、清浄に取水をできるのかどうかというのをきちんとやはり見ておかなきゃいけないと思うんです。
 実は、保安院の方からも資料をいただきまいしたけれども。そこで参考人に最初に伺いますが、三陸海岸にある東北電力女川原発の一号機、東電福島第一の一、二、三、四、五号機、この六基では、、基準水面から四メートル深さまで下がると冷却水を取水する事が出来ないという事態がおこりうるのではないかと思いますが、どうですか。

 これは、第百六十四回国会衆議院予算委員会、第七分科会の議事録である。
 平成18年3月1日(水)の審議で、共産党の吉井英勝議員の質問議事録の一部だ。
 怖ろしいくらい、今回の事態を予測している。
 今から、5年も前の指摘に対して、何も手を打たなかった結果が今日の状況を生み出しているという事実をまずもってわれわれは知るべきだろう。

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