2011年3月31日木曜日

脅しに屈してはいけない

 台風情報などで
 「中心の気圧○○ヘクトパスカル」と言う解説は、すっかり定着している。以前は「ミリバール」だったが、「ミリバール」だったことを覚えている人はどれほどだろう?

 「マイクロシーベルト」とか「ミリシーベルト」などという単位が日常的に使われるようになり、それが耳に定着しつつあることが怖い。
 今日、ラジオを聞いていたら、「本日の各地の放射線の強さ」というのを放送していた。

 天気予報のように「秋田市○○マイクロシーベルト・・・・」とやっていた。
 なんだか近未来の怖いSFの世界に迷い込んだように感じたが、現実なのである。
 本当にこんな世界を自分の子どもや孫たちに手渡して良いのだろうか。良いはずがない。

 「福島後」を見通し始めた原発推進勢力の思惑が反映されているのか、
 「今の生活水準を落とすわけにはいかないだろう?」という脅しのようなキャンペーンが盛んになってきたように感じる。

 「今の生活水準を維持したい」→「そのためには原子力発電は必要」という図式を示したいようだ。オバマ米国大統領がそれを後押ししている。

 「どうしても原子力発電を続ける」という信念から全てを出発させるから、こういう話が出てくるのだろう。
 「今の生活」を人質に取り、人々を脅しているわけだ。
 脅かされてうろたえる人も人だと思うが、まあ、やはり、そんな巧妙なやり方で世論を誘導する側が悪賢い。
(裏を返せばそれだけ今回の事故による反発を恐れているとも受け取れるのだが)

 「不自由を常と思えば不足なし」と徳川家康が言っているという。人は思いの外、適応力が旺盛だと思うのだが、どうだろう。
 ニンゲンの歴史で、電気がなかった時代は、電気が使われていた時代の数万倍の長さがあるはずだ。

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