2011年6月7日火曜日

NDCと幸福

 NDCという言葉あるそうだ。
  New Declining Country = 「新興衰退国」と訳される。

 2000年には世界第3位だったGDPが2010年には17位に下がった。

 政治面でも平成に入ってからの23年間で首相が16人も変わった。他の先進国にこんな国は無い。
 原因は、国民からはるか遠いところで、政治家や政党が抗争に明け暮れていることを示している。
 一方、2010年の日本の自殺者数は13年連続で3万人を越えていて、交通事故死者数の6.5倍だという。

 ちょうどこんな時に大地震と津波が襲い、原子力発電所が大事故を起こしたのだ。
       (以上、石弘之著「地球クライシス」(洋泉社新書)を参考にしました)

 今日、突然、
 「もっと英語を勉強しなければ」という考えがひらめいた。
 日本という国は、僕たちの思惑とは別の所で、今後ますます衰退して行くように思う。

 いったん崩れ始めた「国」というシステムは、そう容易には復元しないと思う。
 崩れる勢いがついているから。

 これから、世界の動きに歩調を合わせていくためには、日本語にしがみついていられないように思ったのだ。

 繰り返して述べるが、感情とは別の次元のことだ。

 寂しいことだが、日本という国はこれからますます東の端っこにある、小さくて不思議な国になっていくだろう。
 「独自の文化があり、かつては多くの国の人が注目してたが、最近はあまり目立たなくなった」などと評されるのだろうか。


 考えてみると、そのくらいの評価が真っ当なものかも知れない。面積と生産力と経済力、資源などを含めた総合的な「力」は、身の丈に合ったものにしておくのが良いのかも知れない。
 そして、国民の多くが、その時の生活を幸福だと感じるなら、その方が良いのではないだろうか。幸福は金では買えない。

 そんな未来の姿も想像しながら、今、われわれはどう進むべきかを考えてみなければならない。 

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