釧路川源頭部の分水嶺を越え
原野の中心へ向かって一気に坂を駆け下りる
光さえも電波さえも吸い込んでしまいそうな闇がある
闇がどこまで広がっているか
闇であるがゆえに見えないのだ
ここが
生きていく場所
つい先ほどまで
身を置いていた場所とは異なる場所だ
これほどの近さに
二つの異なる場所が隣り合っている不思議さを覚えながら
闇の底とおもわれる方角へ
加速する
走りつつ闇の底へと呼びかける 応えなき応えを手で探るごとく
大地果てる所、知床で風のように暮らしている日常を記録しただけの、ささやかな日記
0 件のコメント:
コメントを投稿