2012年1月7日土曜日

日本海が見たくなって

日本海が見たくなって、札幌から小樽まで鉄道に乗った。




 今日の日本海は、冬にしては穏やかな方だったが、暗い青さはやはり冬の表情だった。 寄せいる波も、その内側に凶暴さを秘めているように感じられた。

 辺野古新基地建設の環境影響評価書提出がいかに愚劣で拙速なものだったか、少しずつ明らかになってきている。
 この評価書の「提出」がいかに茶番じみたもので、この国の政府が、国民よりも米国の意向をいかに重視しているかが、この一連の動きでわかりやすく示された。
昨年の暮れから新年にかけ、評価書の提出を監視するために頑張った市民たちの様子は、ツイッターやフェースブックによって、刻々と伝えられたが、大手マスコミはこの歴史的な事件を黙殺し続けた。
 このように報道の「質」も明らかになったが、ここに至り、マスコミも無視できなくなってきたようだ。



 こんな権力者が居座るずっと以前から、日本海は、ここにあった。
 荒ぶる冬。
 優しい夏。
 同じ海とは思えぬほど表情に振幅のある海をほかには知らない。


自分の中の「怒り」をさらに勢いよく燃え上がらせ、
 日本海の波を眺めて、明日からまた頑張ろうという気持ちになって、帰りの汽車に乗った。

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