2012年1月17日火曜日

「シッコ」を観て民主主義を考えた

昨日、マイケル・ムーア監督の「SiCKO」(シッコ)という映画を観た。
 内容は、事実上崩壊している米国の医療保険制度とカナダ、イギリス、フランス、それにキューバなどの保険制度を対比したものだ。
 5000万人にも及ぶと言われる米国内の医療保険未加入者の様々な悲劇的な事例を紹介する一方、医療費がほとんどかからない国における医療の実態と対比している。
 アメリカでは、保険会社が保険金の支払いを拒否したり、治療法に制限を設けたりして、とにかく保険会社からカネが出て行かないよう、あの手この手を使っているということがイヤと言うほど紹介されていた。保険会社から政治家への献金なども当然、その中に含まれている。

 なぜ、フランスではこれほど恵まれているのか、という問いに対する、フランス在住のアメリカ人の言葉が印象的だった。
 「フランスでは政府が国民を恐れているけれど、アメリカでは国民が政府を恐れている。この違いヨ」

 なるほど、と膝を打った。
 この言葉は日本でもそのまま当てはまる。
 日本の政府は、日本の国民を全然恐れていない。
 アメリカ政府を恐れているかも知れないが。

 やはり、ガツンと一発、国民の恐ろしさを政府に思い知らせてやらなければならない。

 今が、いいチャンスでは、ないだろうか。

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