2012年3月6日火曜日

研修会・・・環境の人々。そしてハイブリッド気動車。それに加えて原発事故


 今日で、環境教育研修が終わった。
 昼前、閉会式を終え、清里駅に向かった。今回初めて知ったが清里駅は、全国の駅の標高では第二位であった。第一は、清里駅の隣の野辺山駅であることは知っていたが、第二位の駅に降り立ったことに、今日、初めて気がついた。
 「二位じゃだめなんですか?」という名言?を思い出した。

 中央本線の小淵沢から新宿行きの特急に乗るのだが、小淵沢行きの列車は、キハE200というハイブリッド気動車だった。この気動車が小海線を走っていることはわかっていたが、本当に乗ることが出来るとは思っていなかっただけに嬉しかった。

 今回の研修には、全国から70人もの人が集まっていた。それぞれに各地で活動している積極的な人々で、研修時間中はもちろん、食事の時も、温泉に入っているときも、講師陣はもとより参加者同士も熱く語り合い、環境教育談義漬けの三日間だった。深い情報交換をし、非常に勉強になった。
 参加できてよかったと思うのだが、一点だけ違和感を感じたことがある。

 それは、放射能に関することや原子力発電やその事故について、一切話題にのぼらなかったことだ。なぜなのか、理由はわからない。だが、皆、この話題を避けているような雰囲気を感じた。
 あるいは思い過ごしかも知れない。環境教育はどうあるべきか、といったような話題が中心だから、原発の話題は対象外だったのかも知れない。
 しかし、「現場」も近く、間もなく一周年になる。日頃から「環境」のことを考え、それを教育していこうという人々の集まりで、将来のエネルギーをどう賄うかとか、環境に負荷をかけないエネルギーの生み出し方について、考察が行われないのは異常ではないか。 決して「その話題は避けましょう」というアナウンスがあったわけではない。であれば、皆、自分の意志で口をつぐんだのだろうか?皆がそろって自主規制をしたのだとしたら、多くの人々の意識は、もはやそういう段階に達しているということで、ひどく不気味だと思う。

 東京に着いてみると、TVで「各地の今日の空間放射線量」というのを放送していた。
過去のデータとの比較するために、原発事故以前の値も参考に提供されていたが、その言い表し方が「震災以前」というものだった。なぜ、「原発事故以前」と言わないのか?
 こういうところにも、暗黙のうちに人々が東京電力福島第一発電所の事故を忘れるように仕向けている強い意図を感じた。
 日本は、急速に「恐ろしい国」になっているようだ。

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