2012年4月1日日曜日

泉佐野市の馬鹿げたたくらみ

大阪の泉佐野市が市の命名権を売りに出すことを検討しているという。
地名は歴史を背負っているのだから、祖先への尊敬の気持ちがあるなら、安易に過去から続く名称を変えるべきではないと思うのだが。
 歌詞の意味不明で、訳のわからぬ歌を、力ずくで「国歌」だとして、無理矢理押しつけるより、その土地がどのような歴史をたどり、どういう意味でそう呼ばれてきたかを考え、尊重する方がずっと大事だと思う。

 地名は文化だと思う。

 まあ、こう言ってはみたけれど、市町村の合併で、なんだか意味不明で没個性的な名前の自治体がやたらに生み出されたし、住居表示では「自由が丘」とか「光が丘」、「緑町」とかが全国的に急増しているから、もう々でも良いのかも知れない。
 日本人は、「伝統」とか「武士道」とか都合の良い時に口にする割には、古いものを大事にしない。使い捨ての伝統を持っているようだ。
 割り箸とか伊勢神宮の建て替えとか。そもそも、使い捨てが「日本」の「伝統」なのかも知れない。
 その延長線上で、「どうせ一時の名前なんだからカネになるなら売っちまおう」ということなのだろう。

 だが、そういう思想の人だけが暮らしているわけではない。日本列島には、その種の文化に与しない民族もいる。
 自然を敬い、モノを大切に使い、土地と土地の背負っている歴史を敬い、そこで暮らす生き物を大切にしてきた人々もいる。

 もうこれ以上、人の気持ちを踏みにじる政治、政策はやめろ。

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