2012年4月10日火曜日

「ツノゼミ」の写真を見て一人ウハウハ

ツイッターで僕が尊敬する虫屋さんが「ツノゼミ」という本を紹介していた。興味深かったので早速取り寄せてみた。
 これが、期待していた以上に面白い。

 ツノゼミと呼ばれる昆虫のグループがいることは知っていた。北海道にも何種か分布している。一部を除けば珍しい虫ではない。
 だが、小さい。捕まえようとするとピシッと跳ね飛んで逃げる。したがって形をじっくり確認することが難しい。
 ゆえにあまり皆に知られていない。

ツノゼミには、非常に変わった形のものが多いということも聞いていた。だが、自分で観察した経験はなかった。
 要するにこれまであまり付き合ったことのない昆虫だった。
この本は、世界のツノゼミをじっくり写真に撮ったものだ。サブタイトルに「ありえない虫」とある。ナットク。
 大きなものでも20ミリと少し。ほとんどが5ミリ内外のムシだから極小の世界だ。そのようなムシの全身を鮮明に撮影できたということも素晴らしい。
 その意味でも貴重な本だと思う。

 世界には、実に奇抜な格好をしたツノゼミがいるのだ。「本当にこれがムシなのか」というものが次々に載っている。
 見ているだけで楽しくなる。

 ツノゼミは完全に食植性の昆虫だから、植物の種類が多様になれば種も多様になり、形態も多様になるのだろう。
生物は、このように多様なのだ。多様であるからいいのだ。

したがって暖かい地方へ行くと種類も増えるようた。
 今年は、ツノゼミを探して楽しんでみよう。寒冷地の北海道では、それほど多数の種類が暮らしているとは考えられないが、ツノゼミと近縁のハゴロモなどというムシの仲間もいる。
 これまであまりなじみの無かったムシのグループだから、新たな出会いが楽しみになる。

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