2012年5月5日土曜日

2012年5月5日 神話の崩れる時

今日、北電泊原子力発電所 三号機が停止し、日本の原子力発電は、すべて停止した。 それは、「技術」に絶大なる自信を持っていた日本の原子力産業の敗北が始まる日かもしれない。 その記念として泊村にある「北電の原子力PRセンターとまりん館」を見学してきた。巨大な建物にエスカレーターもエレベーターもある。展示物にも莫大な電力を消費している。泊原発が停止したら、これらを動かす電力は、すべて原子力以外から供給されることになる。  放射線の危険性について具体的な説明が一切ないことが印象深いこの施設は、原発と同時に停止させるべきだと思った。 とまりん館に行く途中に、原子力発電所へと向かう道の分岐点があり、ものものしい雰囲気で警備員が大勢立哨していた。  原子力施設を守るために、これほどの警備が必要なのは、何を怖れているためだろう?警備のあり方そのものが、原発の存在の怪しさを雄弁に語っていた。  これからの科学技術は、自主的で、民主的で、公開されたものであるべきで、決して一握りの「有能」な技術者集団とそれを囲い込んだ利益共同体とが、ブラックボックス化して独占するようなものであってはならない。

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