2012年5月16日水曜日

テンプラの日

日曜日から続いた体調の不良もどうやら治まった。
  昨夜は、その前の夜にも増して寝ている間に多くの汗をかいた。
 おかげで、朝は調子が良い。顔を洗い、固く絞ったタオルで身体を拭いたら、気持ちまでキリリとひきしまった。
 おそらく、病気の峠はもう越えたのだろう。月曜日の夜が最悪のようだった。この後、再び症状が悪化するようなら深刻なことで、きちんとした診察を受ける必要があるだろうが、まずその必要は無いだろう。

 今日は、羅臼高校の「野外活動」の授業で山菜の天ぷらを作った。
「午後からも雨」という予報に反して昼前まで激しく降っていた雨が止み、どうやら屋外での授業が実施可能になった。 
 三つの班に分かれて、フキ、フキノトウ、コゴミ(クサソテツ)、イラクサ、ツクシなどを摘み取ってきて揚げて食べた。

 道ばたに生えているような草が、本当に食べられるのかどうか、怖々口にした生徒達の感想は、異口同音に「美味い」というものだった。
 もちろん食べてはいけない種、食べても美味しくない種も教えておいた。

 この授業は、もう6年目になる。家庭科でもない授業で物を食べるということ自体が、新鮮な体験として受け止められているようだが、自然と触れ合う感覚に使ってはいけない感覚など無い。五感をすべて働かせてこそ「自然体験」なのである。

 ただ、困ったことに、この授業をするとしばらくの間、僕は揚げ物を見ただけで満腹感を感じるようになってしまう。
 これも一種の職業病だろうか。 


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