2012年6月5日火曜日

台風とイワシとマスメディア

南よりの風が入ってきて暖かな一日だった。冷涼な気候に慣れている羅臼の子どもたちには、もう一押しで「暑い」と言わせる気温だったのではないか。

 沖縄を台風が通過しているようなのだがどういう状態になっているのか、さっぱりわからない。ニュースで取り上げられないのだ。これが、東京に接近している場合には、しつこいほど繰り返し、こちらの生活は無関係の詳細な鉄道路線の運転状況まで聞かされる。
 この扱い方の違いは何故だ。
 人口の密集度が違うから、ニュースへの需要が違うと言われればそれまでだが。

 では、今日、小さく取り上げられていた。千葉県のいすみ市の大原漁港で、大量のイワシ(カタクチイワシ)が漁港内に入り込み、4日朝にほとんど死んだ状態になって発見された、というニュースはどうか?
 総量は200トンにのぼるという。
 カタクチイワシ一匹は、20cmの体長として20グラムと仮定して1000万匹だ。
 僕は、このニュースを帰宅してから知った。
 魚の大量死は時々あるから、それほどのニュースバリューはないのだろうか。

 直接の原因は、狭い港に大量のイワシが入り込んだことによる酸欠ではないかとも言われているが、確かなことはわからないという。
 動物の異常な行動が、しばしば大きな天災の前に起こることもある。千葉県付近では、中小の地震も頻発している。
 地震と魚の異常行動を根拠なく結びつけて考えるべきではないかも知れないが、この大量死のニュースをもう少し詳しく知りたいと思った。そして、過去の事例や現在の状況を的確に把握している専門家の意見も聞いてみたい。
 だが、このニュースもあまり取り上げられていなかったようだ。

 原発事故以来、ニュースを流す側への不信感も強まっている。
 マスコミには、健全さを保ち、少数者や過疎地のことをもう少し注意深く扱って欲しいと願うのだが。

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