2012年6月30日土曜日

オスプレイと原発とレバ刺しと

牛レバーの生食が禁止されるとのことで、ニュースがうるさい。

 動物質の生食には、寄生虫などのリスクが付き物である。食べる時は、それを承知で食べねばならない。
 それで良いのではないだろうか。
 国家権力が、罰則付きでそれを規制することに違和感を感じる。

 牛レバーの刺身を食べて、精神が錯乱し、相手構わずナイフを振り回したというような事件があったのなら、その規制もしかたなかろう。
 食べて、危険があるかも知れないから、自分は食べないとか、それでも食べる、というのは、消費者一人一人が判断するべきことだ。

 怖ろしいのは、その国による規制を皆が黙って受け入れていることだ。特にマスコミの姿勢はひどい。
 「主権在民」というのは、この国から消えてしまったらしい。

 国も「国民の生命を守るため」というお題目を掲げて、生活の細部にまで土足立ち入ることを日常化させようとしている。
 「国民の生命を守る」のがそれほど大事な責務と思うなら、原子力発電は、ただちに止めなければならない。牛レバー以上に危険なはずだ。オスプレイが頭の上を飛び回る状況だって、牛レバーを食べる以上に危険ではないのか。
 弱い者には強気に出るが、強い相手には何も言えない。これが今の日本の政府だ。

 その象徴がオスプレイや原発と牛レバーの関係だろう。

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