2012年8月31日金曜日

月を感じながら暮らす

 今夜は満月だ。  風が止まり、水面が鏡のようになっていたので港を歩いた。  海面に映る月は、微かに揺らぎながら美しく浮かんでいた。  海のそばで暮らしていると、満潮と干潮の時刻が気になる。さらに大潮なのか小潮なのかということにも関心を持たずにはいられない。 何時頃にどのくらい潮が引くか、満ちるかは、少し大げさに言えば、生活に不可欠な情報だと言える。  月の満ち欠けで、人の精神が高揚したり沈んだりするものだという人もいる。  その真偽は別として、30万キロ以上離れた天体が私たちの心を揺さぶることは確かなことだろう。月を題材にした詩や歌は古今東西、に関係なく多い。   月の引力は、潮汐のもっとも大きな原因とされているが、海水ばかりでなく地殻にも影響を与えるので、大潮になる満月や新月の時には大きな地震が起きる危険性が大きくなるとする説もある。 この説も事実と確認されているわけではないのだが、直感的な説得力があるように感じる。  きょうは、陰暦の7月14日。  当たり前のことだが陰暦で暮らしてみると、月の満ち欠けがより身近に感じられる。  前回の満月は、8月2日だった。今日は8月の二回目の満月になる。同じ月に満月が二度あることをBlue moonと呼んで珍しがられるが、これは太陽暦ならではの現象だ。  以上、港の岸壁を歩きながら考えたとりとめのないことどもだが、帰宅してこれを書いていると、フィリピン近海でM7.6の大きな地震が起き、西日本から東北に津波注意報が発表された。  満月の夜には、思いがけないことが起きるというのは本当かも知れない。  要するに自然を侮ってはいけないヨ、という戒めなのだろう。

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