2012年9月22日土曜日

旅の記  その11

9月21日(金) ブルノ(チェコ)滞在  ブルノ市内を巡った。  とは言ってもホテルを中心にして旧市街を歩き回っただけなのだが、生産者自らが野菜や果物を持ち寄って開かれる市場やモラヴィア博物館や聖パウロ聖ペテロ大聖堂、聖ヤコブ教会、シュピルベルク城など、一日では回りきれないほどの「見どころ」が凝縮されていた。  大聖堂のステンドグラスの壮麗さ、博物館での親切な解説、一生懸命に英語で解説してくれた人々、道で地図を広げていると何か困っているのか?と声をかけてくれた人、もちろん困った人々も多くいるのだろうが、今回の旅で出会ったチェコの人々は、親切で優しい人々ばかりだった。  落語で「親切の国から親切を広めに来たような人」とよく言うが、チェコは、ひょっとしたら「親切の国」なのかも知れない。  中心の広場では、20日から23日まで限定の何かのイベントが行われていて、多種多様な食べ物を売る屋台が並んでいた。  仔ブタの丸焼き、ラムチョップ、大きなナマズの腹にすり身を主としたペースト状の「餡」を詰めて揚げたもの、羊の内臓のトマトスープ、オイスター、プラムのスープなどが安い値段で売られていた。  飲み物では、美味しいチェコのビールはもちろんのことブルチャックという発酵途中の若いワインがあり、口当たりの良さについ飲み過ぎてしまう。  夕食はヴェトナム料理だった。 やっと「こんにちは」と「ありがとう」がチェコ語で言えるようになった頃、もう旅立ちの時が迫ってきた。  いつものことだが旅は、出会いへの期待と別れの寂しさとが交錯する

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