2012年9月26日水曜日

旅の記 その14

9月24日(月) ウィーン~ブラチスラヴァ 川旅 ドナウ川  朝、8時前にホテルを出る。  地下鉄U2で一駅。ここでU1に乗り換えて二駅、ドナウ川に通じる運河に面した桟橋のある駅に着いた。  前日に下見をしていたので、遅れることもなかった。ホテルから歩いても30分かからずに着くのだが、船の出発時刻が決まっているこのようなときは、地下鉄の利用が効果的だと思う。  船は1000馬力のエンジンを2基積んだジェットフォイル船で、時速50キロも出るという。これでブラチスラヴァまで1時間15分で着く。  船は、ほぼ満席。定時に船着き場を離れた。  ウィーンの町中を流れる運河を走っている間、両側には町並みが広がり、大河の面影は感じられない。しかし、15分くらい経って本流に入ると両岸の距離が一気に広がり、古くから多くの人や物を運んできた大河の様相が伝わってくる。  流れに沿って東へ東へと進む。ウィーンの森を抜けてからしばらくは両岸に平野が開け、流れもゆったりとしている。  やがて低い山の間を抜けると左岸に古い城跡が見えてきた。10世紀以前に使われていたデヴィーン城だ。  絵に描いたような「古城」で、古い音楽が聞こえてきそうなたたずまいだ。

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