2012年10月31日水曜日

ハロウィンって何だ?

 朝から「ハロウィン、ハロウィン」とラジオが五月蝿い。  この騒ぎは、最近になって急に大きくなってきたようだ。僕の子どもの頃、青年の頃、あるいは、子育てをしていた頃には、まったく聞くことはなかった。  この俄な盛り上がりはなんなのだろう、とずっと気にかかっていた。  たかが民間行事のことだから、ムキになるのも大人げないと思いながら、正直なところあまり好意的な印象は持てないでいる。 そこで、由来を知りたくなり、ウィキペディアで調べてみた。 <以下ウィキペディアから引用> ハロウィン、あるいはハロウィーン(Halloween, Hallowe'en)は、ヨーロッパを起源とする民俗行事で、毎年10月31日の晩に行われる。西ヨーロッパ古代のペイガニズムにもとづく死者の祭りおよび収穫祭、とりわけケルト人の行うサウィン祭(英語版)に由来するとされている。由来と歴史的経緯からアングロ・サクソン系諸国で盛大に行われ、今日イメージするハロウィンの習俗は19世紀後半以降、アメリカの非宗教的大衆文化として広まったものである。<ここまで>  ははーん、日本には、やはりアメリカ経由で入ってきたのであるな。  個人的な趣味を告白すれば、アメリカが嫌いな僕は、ハロウィンに興じることはアメリカの物真似のように感じて、どうしても反発してしまう。アメリカにもバーボンとかジャズとか良いものはたくさんあるとわかっているし、アメリカ人は明るくて冗談が好きで誰とでも気軽に話をするフレンドリーな人が多いこともわかっている。  だが、アメリカという「国」やその背後にある「資本」には、少年の頃から反発していた。ベトナム戦争、原爆、沖縄、安保条約etc.  第二次世界大戦後朝鮮戦争によってアメリカの対日政策が変わり、以来アメリカの傘の下で再軍備と軍国主義教育を進めようとしてきた保守勢力に辟易しながら過ごした中高生時代の記憶が、今も尾を引いているからだろう。  アメリカの強引で強力な文化攻勢の一つがハロウィンであり、それに無節操な商業主義が悪のりして今の状態が作り出されているように思えてならない。  という具合に無粋なことを声高に叫ぶつもりはないけれど、今夜の僕は、根釧原野の空に昇った17日の月が、雲の影を銀色に浮き立たせるのを静かに眺めて、少しワインでも飲もうかな、と考えている。

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