2012年10月8日月曜日

連休最終日

 最高の晴天だった。  旅の疲れが出たか,珍しく朝寝をした。午前9時過ぎまでベッドでうだうだしていると本当に珍しいことにアファンが入ってきて起こされるまで寝ていた。身体と態度の大きなアファンは、家の中でもわがもの顔で振る舞っているが、めったに寝室には入ってこない。  仔犬の頃、先住ネコのピョートル(愛称「ペーチャ」)が寝室に入ってきたアファンに対してこっぴどく叱ったらしいのだ。  「らしい」というのは現場を見ていないので真相はよくわからないからだ。とにかくある日を境に、どんなに呼んでも寝室には来なくなっていた。アファンにとって、寝室の入り口には「見えないフェンス」が設けられたのだろう。  そんな彼女が、朝からあまりにも天気が良いので、待ちきれなくなって入ってきたものと思われる。  もちろんそそくさと朝食を済ませて、散歩に出た。  休日の散歩コースは、イヌに任せることにしている。今朝は、迷うことなく海岸への道を選んだ。  いつも通り「第一次伊能忠敬探検隊 蝦夷地最東端到達記念碑」の前を通って西別川の河口から海岸に出た。  波と戯れながら砂浜を歩く。  家の前のぬかるみに敷くための貝殻を拾いながら歩く。波打ち際にホタテの貝殻!と思ったら、アララ中身が入っていた。  これは海に入って獲ったものではない。あくまでも拾得物、あるいは弱った野生生物である。さっそく「保護」することにした。  だが、その日の昼食時、わが家の食卓にはなぜか焼きホタテが・・・・。 根室海峡の恵みだ。ありがたい、ありがたい。  1キロくらい砂浜を歩くと海岸に釣り竿を7本も10本も立ててサケを釣ろうと頑張っている人たちがいた。  今日のような好天の海岸で、釣れるか釣れぬかわからない獲物を狙って、ノンビリと潮風に吹かれて過ごすのは気持ちの良いことだろう。さぞや自然を愛し、そこで過ごす時を楽しめる人々なのだろうと思いながら近づいてみると、海岸近くまで乗り入れた車で、テンキグサやハマナス、コウボウムギなどが無残に踏みつけられ、お弁当の食べ殻や空き缶、ペットボトルなどが散乱している。  釣り人の大部分は良心的だと思いたいが、これらの醜い振る舞いの跡を見せつけられると、自然から収奪することばかりしか頭になく、地元の人間の迷惑や将来の世代への豊かな環境の受け渡しなどについては、まったく関心のない野蛮きわまりない非文化的な、ニンゲンの風上にも置けない、破廉恥な、とても同じ社会に帰属していたくないような人々が混じっているのが現実のようだ。  そう言えば、この季節、真夜中にサケの捕獲施設にサケを「見に行って」ヒグマに襲われるという事件もあった。  海辺の真っ暗な細い一本道で、互いにライトを点けずに走っていた車同士が正面衝突して死亡交通事故に至るという事例もあった。  げに恐ろしき執念じゃなああぁ。

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