2012年11月27日火曜日

やっぱりペットボトルは問題だ!

 生徒たちの手でゴミの海岸のゴミの調査をしている。2学年の「野外観察」という授業だ。  屋外での調査を終え、今はデータの整理を中心に行っている。  一言で「ゴミ」と言っても、人工物と自然物、漂着物と投棄物、不燃物と可燃物など多様な分類が可能で、いかに定量化して発表まで漕ぎつけるか、なかなか難しい。かなりの時間を割いて、生徒と論議を重ねてきた。  一定の方向性が出たところで、今週から実際の統計処理作業に入った。  調査地点ごとに不燃物と可燃物の割合を出し、そこから漂着物と投棄物を類推してみることになった。生徒のアイディアが主導しているので、文句の付けようがないほど科学的だとは言えないかも知れないが。  3つの調査地点を選んでいるのだがどの調査点でも飲料のペットボトルが目立った。  非常に目につくので試みにペットボトルだけの重さを求め、全体に占める割合を重量で出してみることにした。 すると、ペットボトルがゴミの全体量に占める割合は、3地点で8パーセントから10パーセントに達していた。  このことは、ペットボトルをゴミとして投棄しなければゴミの量を10パーセント近く減らせることを意味している。10パーセントというのは相当な量だと思う。  そもそもペットボトルは、石油製品である。膨大な量のペットボトル消費され、資源として再生されないままムダに消費されている事実を突きつけられたわけだ。  しかも、その処理には費用がかかっているのだ。  現代日本社会は、様々の問題を抱え、病んでいるとさえ言われているが、ペットボトルの問題も将来の持続可能な社会を築くために解決しなければならない深刻な問題である。

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