2012年11月4日日曜日

合同教研から

精神病棟での会話  男A「俺はナポレオンだ」  医師「ああ、そうですか。証拠は?誰が決めたんですか?」  男A「神が決めたのだ」  男C「俺がいつ、そんなことを決めたんだ」  いま、国会や政治家を見ていると、このジョークを思い出す。  いっそのことみんな揃って治療を受けたらどうだろう。  今回の滞在は、合同教育研究集会に参加するためだった。  いつも「環境・公害と教育」という分科会だった。  その中で、とりわけ強く感じたこと。  化学物質過敏症とか、低周波振動による健康障害などの問題も多く提起されていた。  水俣病やイタイイタイ病などの公害病も初めのうちは原因がわからず、原因が分からないことを隠れ蓑に企業の都合だけが優先されてしばらくの間、公害物質との因果関係が明らかにされないままに放置された経緯がある。  だから、化学物質過敏症や低周波振動障害、電磁波過敏症などもこれから、その因果関係が明らかになっていくかも知れない。その可能性を保留したままで、なおかつ感じたことである。  それは、発電用大型風車や携帯電話の中継局などを建設する時に、建設を進める側がその立地に隣接する住民と間で、十分なコミュニケーションをとったうえで合意を形成しているようなケースはほとんど無い、という事実だ。  今日、ふと思ったのは、低周波振動や電磁波の障害を訴えている人の何パーセントかは、これらの公共事業が、十分な説明や話し合いをせず、「すでに決まったこと」としてトップダウンで強引に進められた結果、受け止める側の心理的なストレスの昂進によって、より激しい症状が出ているのではないか、ということだ。  つまり、不安定な体調変化で悩まされている人々の幾人かは、日本社会の公共事業の進め方の拙劣さの犠牲になっている人々ではないだろうか、と考えたのである。  もっと厳密な検証が必要だ、とは思うが、いずれにしても「権力」を持つ側の傲慢さ、強引さが引き起こす日本的な歪みの一側面ではないだろうか。

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