2012年12月14日金曜日

冬至に

 今年の冬至は12月21日だ。  この時期、いつも冬至が待ち遠しい。  冬らしい冷え込みは2月にやって来る。しかし、日長時間はそれに先駆けて動いている。 北緯44度で暮らす者にとって寒いということはそれほど大変なことではない。暖房もあるし暖かな衣類もたくさん持っている。  自分ではどうにもならないのが昼間の長さだ。  午後4時には薄暗くなり5時を過ぎると真夜中と変わらぬ暗さになる。  朝も6時を過ぎなければ明るくならない。  昼間の短さを思い知らされる。  春が待ち遠しいのは、暖かくなるからでもあるが、それ以上に明るくなるからだと思う。  直接は知らないのだけれど、日本の戦争中は冬のような時代だったのだろう。  マスコミはこぞって「大本営発表」の嘘っぱちばかりだけを大合唱し、言論は厳しく制限され、戦争や政府、資本家を少しでも批判しようものなら容赦なく逮捕され獄につながれただろう。  徴兵制によって、強制的に軍隊にぶち込まれて不条理な戦争に投げ入れられる。故郷へは四角い小さな箱に入った状態でなければ帰られなかった者も多い。  戦争が終わった時、多くの国民は、春の到来を感じたことだろう。  春は、黙って待っていればやってくる。どんな人にもやって来る。  だが、平和は、努力を払わなければ維持できない。歴史を逆転させ、冬の時代を呼び込もうとする者たちが策動しているから。  今までにも戦争への傾斜を滑り落ちそうになった危機は何度かあったろう。日本の国民は、辛くもその動きを阻止してきた。  反動勢力はその都度巻き返しを謀ってきた。  今回も同様のようだ。  はたしてどうなるのだろう。   なんとしも食い止めねばならない。  ついでにヤツラの息の根を止めてやろうではないか。

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