2012年12月25日火曜日

陰暦で暮らしてみれば

今年も残りわずかになり、一年間壁に貼っていたカレンダーを更新する時期になった。数年前から毎日の月齢が気になるようになった。生徒を連れて磯で実習する時などは、干満の大きさが気になるので、潮回りを知りたいと思ったことも原因の一つだ。  興味を持ってみると、太陽暦ではわかりにくい月のリズムが身近に感じられて楽しい。  たとえば、月齢によって月の出、月の入りの時刻はほぼ決まっている。  「今日の月齢は8日だから、帰り道には南の方角に月が見えるな」などということを考えられるのが楽しい。  時代小説が好きで、いろいろな作品を手当たり次第に読むのだが、作家の中には、こういうことに無頓着な人がいて、三日月を真夜中に出てきたりする場合もある。 「あらまあ!」とは思うのだが、そんなことにムキになる必要はないと思っている。  結局、それが原因で毎年陰暦の暦も目立つ所に貼って使うようになった。  陰暦は、季節感によく合っていると思う。北海道の場合は、内地の気温変化とは大きな違いがあるので、全てにおいてピッタリと合っているとは言い難いが、昼夜の長さや日差しの強弱などはよく合っていると思う。  だから、地球や月の息づかいが直に伝わってくるような気がしてならないのだ。    非合理主義や非科学主義、あるいは懐古主義に陥るつもりは毛頭ないが、陰暦を通して見えてくる自然の移り変わりのリズムは、大切にしてゆきたいと思っている。  来年の陰暦カレンダーはまだ準備していない。そろそろ探そうと思う。 

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