2012年12月8日土曜日

帰ってきたサンショウウオ

 九月の旅行の時から羅臼ビジターセンターに預けっぱなしにしてたサンショウウオたちが帰ってきた。  昨年の春、知床峠の道路端にある側溝にたまった水の中に産卵されていた卵塊を持ち帰った。  あの側溝の中では、ほとんどエサがないだろうし、もし成体にまで成長してもコンクリートの壁を這い上って外に出ることはできない。  そんな状況だったことも持ち帰った理由だ。  やがて孵化して、徐々に変態が進み、11匹の成体が水槽の中で暮らしている。  サンショウウオは幼生のうちは食欲が旺盛で、飼うのに苦労しないのだが成体になるとちょっと気むずかしくなりエサをたべなくなる。  だから足が出てきて、水から出ている時間が長くなった頃に放流しているやるのが一番良いのだが、仕事の忙しさもあり、ついそのタイミングを逸してしまった。  今では、水槽の上から覗けばエサを求めて全員が一斉に上体を起こして集まって来るようになった。  ビジターセンターでは、来館者から目につきやすいカウンターに置かれていたため、エサを与えられる機会が多かったらしく、ますます「人慣れ」してしまったようだ。  そのまま置かせてもらっても良かったのだが、館内の模様替えをするとかで、結局帰ってきた。  みんな一回り大きくなっていた。

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