2013年1月9日水曜日

オリンピックなんてトンデモナイ

 2020年のオリンピックを東京に招致するためのキャンペーンが突然、異常に展開され始めた。  競争相手となる他の2都市よりも有利な条件が揃っているが、国民の支持だけが足りないのだという。そこで、大手のマスコミを総動員して一大キャンペーンを企んだのだ。日本の世論誘導を得意とするマスメディアたちは、あの福島の原発事故隠しで実績を積んだことで「二匹目のドジョウ」を狙ってこのキャンペーンに加担した。  もっとよく考えてみるが良い。  今の日本は、本当にオリンピックなどを開催して浮かれていられる状況だろうか。原発事故以来町全体が避難して30年は帰られないと言っている自治体もある。そして、この事態にどう対応するか、国としての方針がいまだに示されていない。  沖縄では米軍基地に駐留する兵隊による犯罪が後を絶たないのに、解決の道筋が全く示されていない、というより解決する気がないのだろうけれど。  辺野古に新しい基地を作るという方針は、掲げられたままだ。 ゲリマンダーの小選挙区制度によって、支持率3分の1程度の勢力が3分の2の議席を占め、政治を好き勝手に動かそうとしている。     日本には、「臭い物に蓋をする」という言葉がある。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とも言う。  オリンピック開催のムードを煽り、バカ騒ぎを盛り上げ、意味の分からない「感動をありがとう」などとわめき散らし、肝心なことから目を逸らさせる。  そう言えば、第二次世界大戦前、ナチスもベルリンでオリンピックを開催した。東京での開催も画策された。その頃のマスコミも政府考えだけを伝える発表ジャーナリズムに転落していた。 これは、いつか歩んだ墜落への道に違いない。 オリンピックなんかより、米軍基地と原子力発電所を東京に招致してはどうだろう。そうすれば、マスコミの作り出す大嘘に踊らされる人々も目を覚ますのではないだろうか。

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