2013年3月17日日曜日

エゾシカ有害駆除

 久しぶりに羅臼町のエゾシカ有害駆除に参加し、一日中走り回った。シカには何の恨みもない。無闇に生命を奪うことには抵抗を感じる。  だが、現在の条件下で、増えるにまかせて放置しておけば、個体数は天井を知らないかのように増え、樹皮矧ぎ、希少植物への食害等で植生に対して回復不能な被害を与える虞が十分考えられる。  シカの個体数調整にはどんな方法が最善なのか、まだハッキリとしたことは言えないけれど、現在おこなわれているハンターによる駆除が、一定の効果を挙げているので、これを続けていかざるをえない。  これからの季節、除雪が進んだ国道の路肩などがもっとも雪解けが早い。おまけに国道の路肩にはご丁寧に「芝生」という名の牧草が植えられている。空きっ腹を抱えて冬を乗り切ったシカにとっては最高のエサ場だ。その結果交通事故も増える。  また、酪農家の牧草地では、雪が解けると牧草の新芽が一斉に伸び始める。芽を出したばかりの牧草を食べられてしまうのだから酪農家はたまらない。  目の前のシカには全く何の罪もない。だが、そんなあれこれを考えながら、今日は一日シカたちをスコープで覗いて過ごした。

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