2013年5月2日木曜日
5月2日(木)・・・帰国
合同会議は10時過ぎに終わり、参加者は思い思いに街に散った。サンフランシスコの下調べはほとんどしていなかったし、特別な思い入れも無かったので、主催者側の企画したバスツアーに参加した。
まず、ゴールデンゲートブリッジに立ち寄って1937年に完成したという橋を間近でじっくりと見た。橋を吊っている塔の高さ200メートルを超える橋脚に支えられた吊り橋など、今でこそさほど珍しくはない。だが、1936年というごと昭和12年である。
塔の高さは水面から227メートル、塔と塔の間の長さ1280メートルで、全長は2737メートルある。
1930年代の建造物でありながら現在でも立派に通用していることを考えてみると、それがいかに優れているかがわかる。
橋を渡りきってみたかたったのだが、団体行動なのでそれを諦め、最初の橋脚まで歩いてみた。
短いブロック状に分割されて吊られているのだが、天候が良かったこともあり、特に揺れを感じることはなかった。面白かったのは中央分離帯が移動して、往復6車線の車線を交通量に応じて「4-2」や「3-3」などに変化させられるようになっているところだ。
次にロンバートストリートに行った。
この道は非常に傾斜の強い坂道で、一方通行で一車線の道を激しくつづら折れにしてある。少しでも傾斜を緩くして、自動車が安全に通行できるようにしてある。道の両側は一般の民家で、車道以外の部分を美しいアジサイを植え込んでいる。暮らしを楽しむ人々の思いが伝わってくるような道だった。
それからフィッシャーマンズワーフへ行った。
買い物をしたいという人が圧倒的に多かったので、ここで1時間の自由時間が与えられた。みな、買い物に突撃して行ったが、そういう興味のない僕は、そこにあった水族館に立ち寄った。
それほど有名な水族館でもないし、あまり期待せずに入ってみたが、まずまずの規模の水族館であり、サンフランシスコ湾の水環境について真面目に地道に展示されていた。
クラゲの展示が美しく幻想的に演出されていたほか、そのほかカタクチイワシの群泳、サメに触れるタッチプールなどがあって、一時間では全然満足がいかないほどの水族館であった。
その後、団体は解散して各自で自由行動することになったが、昨日の夜、一度乗ったケーブルカーにもう一度乗ってみた。昨日は夜だったが、昼間に乗るとケーブルカーの構造などがよくわかり面白かった。
ケーブルカーもずいぶん古いもので、1873年に開業したというから、日本の幕末には、もう営業していたわけである。車両はモーターなどがないので、あまり更新の必要もないのだろう。見るからに古そうなものばかりで、それがまた良い雰囲気を出していた。
※明日、いよいよアメリカを出国する予定だ。これから荷物のパッキングなどをしなければならないので、写真の掲載は後日にすることにしました。
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